2012年05月10日

ソラを見上げよう、そこには宇宙がある!

今年は桜の開花が例年より遅めになったところもあり、何となく春の訪れがゆっくりだった感もありましたが、ゴールデンウィークが過ぎ、東京では初夏の陽気となった日も迎え、季節はやはり確実にいつもどおりの方向へと動いているようです。

JAXAでは5月からクールビズが始まりました。服装が身軽になると、なぜか身体の動きや気持まで軽くなり、あちこち出掛けてみたくなったり、新しい発見や感動を求めたくなったりしませんか? ということで(?)、これから楽しみにしていただきたい宇宙・JAXAイベントのご紹介です。

1.5月17日(木)の夜はちょっと夜更かし(可能な方は...)
正確には5月18日(金)になって間もない午前1時39分(予定)ですが、H-IIAロケット21号機による「しずく」(第一期水循環変動観測衛星)他3機の人工衛星の同時打上げが実施されます。
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「しずく」は、地球規模での気候変動、水循環メカニズムを解明するため、全球規模で長期間(10〜15年程度)の観測を継続して行えるシステムを構築し、そのデータを気候変動の研究や気象予測、漁業などに利用して有効性を実証することを目的としたミッションのための複数衛星のうちの最初の衛星にあたるもので、マイクロ波放射計を搭載し、降水量、水蒸気量、海洋上の風速や水温、陸域の水分量、積雪深度などを観測します。

種子島宇宙センターからの打ち上げの模様は、打上げの約30分前からインターネット放送によるライブ中継でご覧いただけます。
http://www.jaxa.jp/countdown/f21/index_j.html

詳しい情報は、今後こちらに追加されることになっていますのでインターネット視聴が可能な方で且つ夜更かし可能な方は是非ご覧になってみてください。

そんな時間は見られないという方、今回はごめんなさい。でも、7月21日(土)午前11時18分(土)には、H-IIBロケット3号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機の打上げが予定されており、同じくネット中継放送を行う予定です。土曜の昼間です。是非お楽しみに!

2.5月21日(月)早朝は、金環日食/部分日食
夜更かしの話から一転して、今度は朝のイベントご紹介です。日食とは、地球から見て、太陽を遮るように月が通過する現象。今回は、見かけの大きさが月の方が太陽よりやや小さいために完全には隠れないで、太陽が輪のように見える金環日食が起こります。これが見られるのは日本では九州南部、四国の大部分、本州では紀伊半島から関東付近にかけての地域ですが、それ以外の日本全国では部分日食を見ることができます。金環日食の見られる時間帯は地域によって異なりますが、例えば鹿児島では7時20分頃から約4分間。東に行くほど遅くなり、東京では7時32分頃から約5分間です。

詳しい情報は、こちらのサイトなどをご覧くださいね。
http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/event/2012/0521_annulareclipse.shtml

JAXA相模原チャンネルでは、ライブ中継も予定しています。金環日食にはならない地域の方も、こちらのチャンネルで太陽のリングをお楽しみいただけると幸いです。

ちなみにこの現象は、当然ですが太陽が厚い雲で覆われてしまうと地上からは見られないということになってしまいます。晴れることを祈りましょう。筆者は数年前、太陽が完全に隠れて真っ黒になる皆既日食を見るため某地へ出かけたのですが、何たることかその日は雨でした(涙)。しかし、雨でも昼間ですからそこそこ明るい中、皆既日食の最中は本当に真っ暗になったのです。今回、万が一天候が悪くても金環日食の時間帯は薄暗くなって雰囲気だけでも味わえるのではと想像しています。

それからこれが一番大事なことですが、太陽の光は日食中でも大変強烈で目を傷める、ひどい時は失明する恐れがあります。太陽を見るときは必ず「日食専用グラス」を通してくださいね。または太陽の像を投影して見る事をお勧めします。(道路を歩きながら空を見上げるのも危険ですよ!)

3.星出宇宙飛行士、国際宇宙ステーション長期滞在へ!
7月15日(土)の打上げを目標として、いよいよJAXA宇宙飛行士の星出彰彦が国際宇宙ステーションに約4ヶ月半の滞在を行います。打上げは、もはや恒例となったカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から、3人乗りのソユーズ宇宙船で旅立ちます。
こちらが、国際宇宙ステーション(ISS)第32次/第33次長期滞在ミッションのJAXAロゴマークです。
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これは星出彰彦宇宙飛行士と関わりの深いラグビーのボールをモチーフにデザイン。ISSでの運用・実験を成功に導くために必要不可欠な、全ての関係者のチームワークを表す、「One for All, All for One=1人は皆のために、皆は1人のために」という、ラグビーの精神を表現しています。外に向かうスパイラルは、ISSおよび「きぼう」を出発点として、技術、科学、医学、芸術など、未来に向けて拡がる可能性を表します。6つの星は、それぞれのミッション中にISSに滞在する宇宙飛行士を示します。

ところで、ISSは地上にいる私たちからも良く見えること、ご存知でしょうか?日没後や日の出前の、地上は暗いが空は薄明るい、いわゆる「一番星、二番星...」が見える時間帯になりますが、こちらのサイトでは、どこで、何時何分頃、どの方向にISSが空を横切るかをお知らせしています。
http://kibo.tksc.jaxa.jp/

是非チェックして、空を見上げ、星出飛行士の滞在するISSが通過するのを手を振りながら見てみましょう。星出宇宙飛行士のISSでの活躍は随時JAXAのWEBサイトでご紹介します。こちらもお楽しみに!

JAXA広報部
企画・普及グループ長 佐々木 薫

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皆既日食をテレビで見る筆者
posted by 事務局スタッフ at 18:11| Comment(0) | UNIVERSEニュース

2012年04月10日

宇宙状況認識に関する国際シンポジウム開催

JSFは、3月1日(木)〜2日(金)、THE GRAND HALL(品川)において「人類の持続的宇宙開発利用のための国際シンポジウム-宇宙デブリ問題へのチャレンジ-」を開催しました。

古川元久宇宙開発担当大臣をはじめとする政府関係者から来賓挨拶をいただくと共に、山川宏宇宙開発戦略本部事務局長、ローズ米国務省次官補代理、マッキニー米国国防総省空軍省副次官等から、持続的な宇宙開発利用や宇宙状況認識(SSA)の分野の国際協力に関する基調講演をいただきました。

一般講演では、先日落下した米国上層大気観測衛星及びドイツX線天文衛星の落下解析についての担当者からの報告や、米国戦略軍のSSA担当者からのデータ共有と国際協力に関する講演など、国内外のSSA専門家から有益な講演をいただけました。

最終日にはJSFの吉冨特任参事がモデレータとなり、ローズ次官補代理等7名の講演者によるパネルディスカッションを行いました。パネルディスカッションでは、今回のシンポジウムを総括した議論が行われ、SSAには国際協力が不可欠で、日本に対してはその地理的条件を踏まえた貢献を求める声がありました。

これに対し、日本を代表して山川宇宙開発戦略本部事務局長からは「日本はSSAの分野でアジアでのリーダーシップを発揮する必要がある」との発言がありました。

参加者は2日間で延べ約400名でした。来賓や講演者の講演も日本が今後、SSAを議論する上で必要不可欠なもので、講演者に対する聴講者からの多数の質問もあり、シンポジウムを非常に有意義に、かつ盛況のうちに終了することができました。
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パネルディスカッション


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協力企業展示ブース


日本宇宙フォーラム 青木定生



デブリ接近情報共有のための国際ワークショップ開催

3月6日(火)〜8日(木)の3日間、JSFにおいて、「デブリ接近情報共有のための国際ワークショップ」が開催されました。米国戦略軍(USSTRATCOM)主催により、2010年7月、同年10月に続き、今回はJSF共催としてアジア地域では初、通算3回目の会合でした。欧米アジアを中心に世界9ヵ国から、30の宇宙機関、衛星運用機関、衛星メーカ等から合計56名の参加がありました。

USSTRATCOMの統合宇宙作戦センター(JSpOC)が、世界中の現在運用中の衛星保有者・運用者に対して、デブリ接近情報を提供しています。元々は、NASAジョンソン宇宙センターが有人ミッションに対するデブリ接近情報を生成、提供したことが現在の原型です。2009年頃からJSpOCが情報提供を始めたようです。

昨今のスペースデブリ環境の悪化に伴い、世界の宇宙機関のみならず、衛星を保有・運用する民間企業にとってこの情報は非常に貴重であり、今回のワークショップでは各機関からのデブリ接近解析活動の現状の紹介や、JSpOCからは提供されるデータの利用方法の解説等、参加者にとって貴重な情報収集・情報交換の場となりました。特に、日本国内からの参加者の多くは今回が初めての参加で、皆さんから有益であったとのご意見をいただきました。JSpOC担当者によると、今後も本ワークショップは、数ヵ月ごとに世界各地で開催される予定です。

日本宇宙フォーラム 吉冨 進


posted by 事務局スタッフ at 18:34| Comment(0) | UNIVERSEニュース

2012年03月02日

より高く、遠くへ 科学の翼

お台場にある日本科学未来館。館内のミュージアムショップに立寄ると、これがなかなかおもしろい。圧倒的人気はやはり宇宙グッズ。広大な宇宙の仕組みも30分で早わかりできそうな豪華カラー図鑑がずらりと並び、銀座高級レストランのメニューにも無いであろうグルメ宇宙食セットが銀色に輝く。なんとなく視線を感じて振り返ると、骨格標本さんと人体模型くんが仲良くこちらに微笑んでいる。夜空の下で出くわしたら相当に困るカップルであろうが、ここだとなんとなくかわいらしく見えるから不思議である。

そもそも、科学というものは「不思議」が始まりなのかもしれない。地球を取り巻くこの宇宙の「不思議」な事象を解明し、正しく活用するために人々はより高く、遠くへ挑んできたのではないだろうか。同時に「不思議」の解明は人類の「叡智」として引継がれ、現代では「情報」として私達の身近なものとなりつつある。

サイエンスチャンネル:「アース・ビュー」(15分 1999年)

そんな身近な科学の話題から最先端の科学技術情報まで、さまざまなニュースを配信する「Science News」。5分間という短い時間でいかに正確な科学的情報を盛り込み、一般視聴者への理解を深める事ができるのか。また、タイムリーな話題や注目すべきニュースとしての存在価値をいかに持たせるか。製作側としては毎回が苦労の連続で、扱うジャンルも多岐に渡るが、どなたにも関心を持ってご覧頂ける動画コンテンツであります。

取材や撮影には行きたくても行けない(?)宇宙。この無限に広がる空間に存在する多くの「不思議」に人々の興味と科学技術の可能性は尽きる事がありません。

Science News

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独立行政法人 科学技術振興機構
科学ネットワーク部(サイエンスチャンネル、Science News)
調査員:渡辺達也
posted by 事務局スタッフ at 11:39| Comment(0) | UNIVERSEニュース