2012年11月27日

地球観測衛星画像が教えてくれること −衛星リモートセンシング−(その2)

第一回目のブログ記事では、地球の周りを飛んでいる地球観測衛星には、測定器(センサ)を載せていて、代表的なセンサは大きく3種類あるとお伝えしました。デジタルカメラで撮影したような衛星画像もあるとして東京スカイツリー画像を紹介しました。

前回の記事「2012年07月24日 地球観測衛星画像が教えてくれること−衛星リモートセンシング−」

今回は、センサから発射するマイクロ波を使って、対象物が反射するマイクロ波を測る【能動型マイクロ波センサ】の紹介をします。

能動型マイクロ波センサとは、自らマイクロ波を地球に向けて発射し、対象物から反射されて戻って来るマイクロ波を測ります。マイクロ波は雲の影響が少ないので、光学センサでは困難な 「夜間」や「悪天候時」にも観測ができるという特徴があります。主に合成開口レーダ(SAR)と降雨レーダ(PR)の2種類があります。

また、少し難しいお話をしてしまいましたが、実際に画像を見てみましょう。

下の画像は、SARセンサで撮影した南米アマゾン川流域の熱帯雨林地帯の画像です。
デジタルカメラのような画像ではありませんが、「夜間」や「悪天候時」にも観測ができて、森林のある場所、森林のない場所も見ることができるのです。

amazon.jpg


画像の茶色は過去に森林が伐採された場所で、赤い色は最近伐採された場所です。

これは何に役立つの?と疑問に思いますよね。

実は、南米アマゾンの違法伐採を地球観測衛星から監視した例なのです。南米8ヵ国にまたがり、アマゾン側流域に広がる熱帯雨林は、ブラジル国内のアマゾン地域だけでも日本の国土の12倍の面積があります。世界最大の生物多様性の宝庫であり、二酸化炭素の貯蔵庫でもあるのです。
ところが、1970年代から急速に森林伐採が進んでいます。その面積は毎年約2万平方キロ、日本の四国ほどの広さです。

ブラジル政府は、この違法伐採を食い止めるために、広大な熱帯林を監視しようと地球観測衛星から撮影した画像を利用していました。この監視により、違法伐採は減少し、違法伐採防止に役立ったそうです。

地球観測衛星を使えばジャングルのような人の手の届きにくい場所でも撮影・観測できます。どんなに広大でもお金をあまりかけずに監視ができることも魅力です。

リモートセンシングについて、もっと詳しく知りたい方は、RESTECのホームページに掲載している「知る・調べる」をご覧ください。

RESTECのホームページ「知る・調べる」

一般財団法人 リモート・センシング技術センター(RESTEC)
広報室

posted by 事務局スタッフ at 18:28| Comment(0) | UNIVERSEニュース
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